2017夏の富士登山ご来光ツアー

私の準備は不十分だったけれど、手厚いサポートのおかげでご来光を拝むことができ、非の打ち所が無い最高の登山となった。

ツアーでありながら旅行代理店でなく、工務店が主催するイベント。社員研修の一環で富士山登山していたのが、継続開催を繰り返すうちに他工務店・職人起業塾・UXDセミナー参加者(←私はコレ)の垣根を越えて、今年は26人の大所帯な登山ツアーとなったとか。

本blogの趣旨としては、周辺の人の振る舞いを観て気付いたことを書き残したいところ、振り返ると自分の事でイッパイイッパイで、あまり周囲が見れていないことに気付く。ここは素直に修行が足りないと認めつつ、今回は自分の初富士山登山を内省して振り返る。


富士登山に参加した動機

ちょうどタイミング良く8月5日~6日は富士市開催の日本実業団水泳競技大会に遠征していて、私の出番は初日だけなので8月6日~7日の富士登山ツアーに参加できる!と思い立ち、諸々の調整を付けて飛び入り参加してきた。

「ついでに来るとはコンビニ感覚か?」と揶揄されながら、無茶をしてでも富士山に挑戦したかった理由は、私にとって富士山登頂が特別な意味を持つから。

日本一で世界遺産となれば誰にとっても特別なのは当然として、さらに私個人的に周囲から「あれこれ挑戦しているくせに、あの富士山は登ったことは無いんだ...」みたいに思われるのが悔しい気持ちがあった。
富士山に登って人生が変わる訳はないけれど、他人から見て自分は「あれこれ挑戦して経験を積んだ人」でありたくて、そのために富士山を登頂する経験がしたかった。乱暴に言えば、童貞を捨てたいような動機。


克服すべきは高山病

今回挑戦する富士宮ルートは5合目までバスで向かうため、足で登る標高差は1300m程度になる。

自称アスリートである私は、地元の六甲山(932m)であれば平地から自転車でも登れるし、兵庫県一の氷ノ山(1510m)も日帰りで往復できたので、体力的には問題ない自信はあった。↓過去の写真。

ただ、富士宮ルートの場合は登山口である5合目ですでに標高2380mあり、私の知っている世界を超える標高からの登山になるため、高山病だけは気掛かりだった。
バリバリ水泳をやっている先輩でさえ、高山病にかかって富士山頂まで登れなかったという話を前日に聞き、体力があっても高山病になる時はなるのだとビビっていた。

そんななか、本ツアーは最初にしっかり高山病の攻略法がレクチャーされ、いくらか安心して望めた。8連連続開催は伊達じゃない。

体を慣らす時間も確保されていて、小まめに休憩をとる。

おかげさまで、私は酸素ボンベに頼らずとも一度も高山病に陥ることが無く、胸を張って富士山童貞を卒業でき、自信を付けることができた。


持てるスキルを総動員で望む

登山中、限界に挑戦する中で、「この問題、進研ゼミで見たことある奴だ!」のような、これまでの経験が役立てられたと感じるシーンがあった。

知識として深い呼吸(特に吐くこと)が必要と言う事を教えていただき、それは自分が水泳で習慣化できている事と結びついた。知識として知らないと取り組もうとしないし、知っているだけでも継続して実践できない。
マラソン対策のランニングセミナーで聞いた「肺に空気を取り込みやすいよう、強制的に腕を動かして肺を動かせる」をやってみたり。宿ではすぐ寝るのでなく、ヨガやってる先輩から教わった呼吸法をやってみたり。出来る事はやった。

マラソンにて、元気なうちに調子に乗ってオーバーペースで失速して、辛い経験を繰り返してきた。この点は登山にも通じて、息が上がるくらいの無理な運動はしちゃいけないと、私の辛い想い出が私にストップをかけてくれた。
自転車にて、エネルギー切れを起こして動けなくなった辛い経験が蘇り、今回はゼリー飲料を余るくらい持ってきた。これまでの辛い経験は骨肉化できている。

登山ではないけど、プロジェクトが立て込んだ時期に身に付けた、事務イスを3個並べて寝る際に移動せず寝返りを打つスキルも、山小屋での寝袋就寝に役立った。意外なところで経験は活かせる。


山小屋の掟は厳しく優しい

初日は8合目に予約した山小屋に泊まり、2日目の深夜に山頂アタックに出発してご来光を拝む計画。

山小屋の掟「予約した全員が揃うまで夕食は一切出さない」というのが厳しいながら、あるべき登山の姿へと導く優しい掟だと感じた。すなわち、チームで最も遅い人に合わせて計画を立て、全員でサポートすることを促す掟と言える。
競技みたく他の人と競う要素は無い分、体力に余裕があれば荷物を持つなどチームの人のために貢献できるような面での喜びを見出す。

私たちは夕食のカレーにありつくことができた。おそらくレトルト甘口カレーながら、8合目で食べるとこんなにもおいしいのかと感動する。

ビールが妙に泡立つ。気圧が低いと炭酸が溶けていられないので泡として出てきてしまう。物理現象がこんなに違うんだから、身体にも影響あって当たり前だなと思う。酸素カプセルで高山病対策を整えつつも、ビールは別腹なんですね社長!


標高とインフレ

山頂に近付くにつれて、モノの値段が上がる。バスが入ることのできる5合目の時点で、食事は1000円弱、自販機ペットボトル300円、トイレは100円といった具合。

毎年、値上げする某セミナーの売り文句と同じく、常に「この値段で食べられるのは今だけ」なので、登りは食べられるときに食べておく。5合目では富士宮焼きそば、モチ入り、うどんという炭水化物の三重奏を堪能した。

8合目まで登ると、ジュース500円まで高騰する。背に腹は代えられないので、朝食セット(パン2個、牛乳、ソイジョイ)1000円を宿泊に付けた。

山頂のペットボトル500円。確か地上では、1本あたりモノの原価20円強、物流などの諸経費20円強といったところだったか。山頂だと物流にかかるコストがバカ高くなるけど、背に腹は代えられない。提供価値「どこでも飲み物が飲めるサービス」に釣り合う値段が500円。

トイレの価格は小200円・大300円で、5合目を超えると値段に差は無い。自給自足(?)の仕組みなんだろうか。もちろん水が貴重なので手は洗えない。

山頂ではカップラーメンが800円して敷居が高いが、1人が食べ始めると匂いに釣られて次々とカップラーメンの魅力に堕ちてしまう。まさに飯テロ。


フォトジェニックを求める

写真映えする景色があればカメラを向けて撮る。山小屋にはフリーwifiがあるし、意外と4Gの電波も入っているので、山頂でも写真を撮ったらすぐシェアできる。食料の価格高騰と比べると、情報通信は地上と変わらないのは意外だった。

登山おばぁちゃんだって日没・看板・山頂を撮影してLINEで送信していた。若者の特権ではない。

山小屋到着ごとに写真を撮ってくれるのもツアーの粋な計らい。カメラを向けられたきっかけでも、元気を振り絞って笑顔をつくれるのはイイネ。

私たちは、空に吸い込まれそうな絵を狙ってジャンプ撮影していた。

メイキングの模様はこちら。足を滑らせて滑落しないよう注意が必要。
後から来た若者も真似ていた。インスタ映えする写真をとってイイネを集めることだろう。


朝1時から山頂アタックしてご来光

眠れたような眠れていないような感じの中で起床して、頭にライトを装備して、8合目から山頂を目指す。

山頂に近づくにつれて混んでくるけど、息が上がらないペースで登れる意味では助かったのかもしれない。山頂につくころ、周囲がだんだん明るくなる。

山頂にある小高い丘の上に、人の群れがご来光を待つ。

富士宮ルート山頂から須走ルート方向に移動して、ご来光を拝むことができた。

後から地元の温泉に寄って分かったのだけど、ご来光が見えること自体はレアなんだそうで、初参加で拝めたのはよほど日ごろの行いが良い。

周りの参加者は「前に登った時は天気が散々で...」と楽しそうに話しつつも、憑りつかれたように毎年参加されている。必ずしも成功体験が長期利用(?)に繋がる訳でもなさそうで、このあたりの深掘りは今後の課題。


せっかくなのでお鉢巡り

これまで登った山だと、最も高い位置に立てばすべての景色が見える印象があったけれど、富士山は少し違う。真ん中が火山口になっているので、1時間程度かけて360度ぐるっと回ってそれぞれの景色を楽しむ「お鉢巡り」に参加してきた。

太陽と逆方向には、富士山の影が雲海に落ちた影富士が見える。

雲が火山口にぶつかってうねる様子は見ていて飽きない。

それぞれ4つの登山コースの頂上があるので、間違ったコースを降りないように気を付けないといけない。

日本で最も標高が高い神社なるパワースポット「富士山頂奥宮」にお参りする。

神社でなかったとしても、山全体の神々しさに畏敬の念を持つ。このあたりは日本人ならではなのかもしれない。

いつも笑顔を絶やさないのは良いが、膝も笑っているので下山は注意。

最後は雨に降られつつも、みんなで無事に下山できた。軽装で来てしまった(反省点)にも関わらず、無事に登頂できたのはみなさまのサポートのおかげ。ありがとうございました!


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