投稿

7月, 2016の投稿を表示しています

音を楽しむとは何か探求する in 同好会ライヴ

イメージ
「音楽は音を楽しむことだ!」なんてのは問いが浅いと、メタル人類学者サムダン氏の問いぶりを見て思い知る。 家族を顧みず休日を音楽同好会ライヴイベントに費やす我々が、何を通してどのように音楽を楽しむのかは探求すべき使命感がある。 ■ライヴイベント当日のフロー 駅から徒歩5分を歩いてライブハウス入りするのは出演者も観客も同じ。 会場入りしながらMCネタを探す。観客の共感を誘う時事ネタやポケストップを足で稼ぐ。 フライヤーも手作り。多忙な中で企画から運営までこなす主催者に感謝。 お世話になるライヴハウスのマスターにご挨拶。会場設営に自由度があり、例えば場内禁煙かは主催者次第。 マスターがPAも兼任していて、リハーサルが始まるとタブレットアプリで操作する。 PA卓から出音のバランスをとるだけでなく、タブレットを持って演奏者の立ち位置に移動し、ステージ上のモニター音も調整する。 リハーサル後はアンプつまみ位置を写真を撮る。 本番前の転換では短時間で確実にセッティングしないといけない。撮影しておけば思い出せて安心。 出演順と反対にリハーサルをする「逆リハ」方式。1番目の出演者が転換なくセッティングで出演できて効率的。 逆リハだと、「トリ」出演者は最初のリハーサルから最後の出番まで気が抜けない。合間の昼食で生280円を我慢するプロ根性は持ち合わせていない。プロじゃないし。 スタジオに戻ると、機材を引っ下げた出演者が続々登場する。音へのこだわりと身軽さはトレードオフ。 屋根裏みたいな控室は、JR高架下のため電車の音がゴリゴリ伝わる。準備する出演者のソワソワも伝わる。 リハが終わって顔合わせ。同好会の顔見知りの他、今回は他社ゲストもいる。 観客が入場すると、再入場のためのスタンプを手に押す。 観客の有り難さを知るが故に、他の出演者のときは観客に徹する。 Tシャツは嗜好を伝えるコミュニケーションツール。 コード進行だけが決まった、飛び入り歓迎のセッション。普通のライヴイベントだと出来ない。 時間終了の合図が出てなお没頭する奏者に、「終われない!」とアイコンタクトする奏者。スリリングな進行。 ■脳内マップは人それぞれ 音へのこだわりが凄いギタ

エスノグラフィック家族サービス in おもちゃ王国

イメージ
全体的な視点でサービスデザインに取り組むには、サービス従事者にとっても満足が得られて、持続可能でなければならない。 そこで、家族サービスの現場に飛び込んで、AS-ISの家族サービス従事者の生き様、哀愁、満足について調査してきた。 東条湖にあるおもちゃ王国に潜入してきた。昼過ぎに着くと駐車場が埋まっていて炎天下を歩く。 おもちゃ展示とプールの複合施設のうち、丸腰でプールに来た我々はテントの多さに圧倒される。 準備すれば安泰という訳でもない。陣取りお父さんが、テントエリア満席の表示を見て肩を落とし、電話で作戦を練り直していた。 更衣室(写真略)の床が濡れているなんて競泳人としては慣れっこだが、子供を着替えさせる状況では重労働だった。 なんとか着替えてプールに繰り出す。波のできるプールは芋洗い状態で、とても幼児を連れて入れない。 なぜ混雑したプールに子供を連れて入れないのか?というと安全な場所で遊ばせたいから。幼児用の膝下までのプールは安全そう。 時々、ヤンチャな少年達が押し寄せて、幼児の合間を走り抜けてヒヤッとする。危険が近づくと身体を入れて子供を守る。 私の少年時代は知らないおじさんに注意されただろうか。昔と比べれば最近の少年は大人しいし、他人に介入される時代でもないかという葛藤がある。 ここまで大変さが目立つが、連れてきた子供がはしゃぐ様子は嬉しい。写真を撮ってシェアするのはお約束。 私自身がシェアしたのはなぜか?家族サービスぶりアピールのほか、子供がプール苦手を克服した喜びを分かち合いたかった。 でも、一通り撮影して新たな構図が撮れなくなると、プール遊びを傍観しはじめる。 目に届く範囲で子供が安全に遊んでいれば良い。 プールからあがって、リカちゃんハウスにお邪魔する。こちらもけっこう人が多い。 満員のためリカちゃん不足によるリカちゃん格差が出来る。子供教材のような「貸して」「どうぞ」を子供同士で上手く言うのは難しい。物理的な危険が無いのに、子供社会の出来事に大人が介入するべきかも葛藤がある。 最初の数分だけ写真を撮るのも一緒。これだけ皆が写真を撮るなら、肌色が映える照明色にすればいいのに。 プール上がり

エスノグラフィック散策 in 水道筋商店街

イメージ
阪急王子公園から東方向に位置する「水道筋商店街」を改めて探索する。500m弱のアーケード「エルナード水道筋」を中心に、大小10個の程度の商店街や市場から構成される庶民の台所。 この商店街には昔から喫茶店が多く、隣同士で喫茶店なんてこともある。スタバが「サードプレイス」を提供するのに対して、商店街の喫茶店は何を提供してきたんだろう?と不思議に思う。 キャリアカートが停車していることから、買い物に疲れて座る場所を求めているようにも思える。確かに年配のお客様が多く、買い物袋をたくさん持った方が見られる。 休むと言えば休憩所があった。中を覗きながら自転車で通りがかり、知人がいたら飴玉をシェアしあう交流の現場が見られた。 そうかと思えば、場所を提供しないテイクアウト100円の本格コーヒーが最近人気になっていて、一筋縄ではいかない。 アーケードを歩いていると、買物袋とテイクアウトコーヒーを持つ人にすれ違う。知人とばったり会うと、「あのカフェのやつ!?」と話になる。そうか。「交流の場」と言うと箱モノをイメージするけど、商店街全体とも捉えられる。 サードプレイスを求める人はそこまで味を追求しない印象がある一方で、ねーちゃんは「本格的なのに気軽に買えるのがいい」と話していた。 神戸でコーヒーと言えばUCCが有名だが、王子公園には 萩原珈琲 の本社もある。意外と神戸人には珈琲の味を重んじる一面もあるのかも。 一休みして小腹を満して交流する場としては、喫茶店に限らずたこ焼き屋さんにまで枠を広げられるようにも思えてきた。 散策していると良い時間になってきたので、お弁当でも買うことにする。少しアーケードの外れにある健康的なおそうざい屋さんは、ファミリーからおばあちゃんまで幅広い年代に人気。 こちらは、唐揚げとか中心のお弁当屋さんで、育ちざかり世代や、身体を動かせるお仕事の人たちに人気。 お弁当だけじゃ足りないなら、お惣菜を買い足せる。水野家のコロッケは有名になったけれど、灘センター商店街が総本山。  メインアーケードから2本ほど入る「灘中央市場」は、だいぶん昭和感が色濃く出てくる。 市場の中に突如現れる休憩所と、「戦争と平和」なるアトラクションは20円。 さらに畑原市場まで進むと、