2016 UX KANSAI #2 フィールドワークとKA法

仮説をつくるユーザー調査

これまで業務で取り組んだユーザー訪問は、あらかじめ立てた仮説の裏付けが目的だったのに対し、今回学んだエスノグラフィーは仮説づくりが目的。仮説を立てず先入観を捨ててフィールドを探求するのがポイント。
これまで仮説検証で事足りたのは、派生開発が多く既存製品の延長上に提供価値があったから。また、設計部門の役割でなかったから。
もし、単なる改善を超えたイノベーション創出に取り組むならば、「人はなぜ健康を求めるのか?」くらい俯瞰したレイヤーで問いを立てて、仮説づくりから始める。その後、やっぱり仮説検証のユーザ調査も要るだろう。

専門家なのに基礎編を受けに来たの?

周囲から聞かれたのだけど守備範囲から離れるとまだまだ半人前。特に今回取り組んだ最上流のユーザー調査はUXデザインの本質にも関わらず、私の守備範囲である設計からは最も遠い。


手法には詳しいつもりでいたけど、本質とは違う。リサーチを生業とするチームメイトの方が、初参加と言いながら、流れるようなラポール形成をしていて真似したいくらい。振り返って良いチームに恵まれた。マーケター、クリエイター、社長がいて多様性抜群。私と違うタイプの認定スペシャリストもいて、慌しい中で強みを噛み合わせられた。前回の布石であるチームビルディングが上手く働いたことは自信に繋がった。一方、メンバーの恩恵だから自分の実力ではないという戒めもある。

B2Bの業務製品でも提供価値の仮説づくりは必要?

個人的なテーマとして↑の問いは常につきまとう。やった方が良いレベルでなく、既にある「金のなる木」を疎かにしてまで取り組むのか?ということ。私は、ポートフォリオとして必要と考えている。「金のなる木」に金がならなくなってから学び始めては手遅れだから。
よくある「10%ルールで業務に関係ない事やっていいよ」が発令されても、何をするか路頭に迷う。唯一解ではなくとも、UXデザインはかなり確度の高い答えを出せると期待する。そればっかりで飯は食えないので、確実に投資効果が得られる取り組みも必要。だから普通のメーカーではプロトタイピング、チェックリスト、ユーザビリティ評価あたりを導入するといったところか。価値提供があるから企業活動が成り立つので、「前と同じ」で思考停止せず、改めてASISの提供価値を見直すと発見はあるだろう。

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